ホーム»Life» 1月26日の寒波の振り返りです。彦根の気象現象としては特にめずらしい事ではありませんでした。

1月26日の寒波の振り返りです。彦根の気象現象としては特にめずらしい事ではありませんでした。

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彦根の冬は寒く、雪が多い雪国です

彦根の冬は寒く、雪が多いのです。

最近10年間の記録を見てもわかるとおり、彦根市ではほぼ毎年最低気温がマイナス2℃を下回り、年によってはマイナス4℃やマイナス5℃になる日があります。

彦根の過去10年の最低気温と雪の状況

今回の寒波による気温の低下も、彦根では当たり前の自然現象です。
都市化によって、自然現象に対する脆弱さが増えたのではないでしょうか。

今回の寒波で、彦根市では雪を溶かすための散水で水道の貯水池の水が足りなくなりました。
水道凍結による漏水の影響も大きかったようです。

1月26日の観測史上1位の値 更新状況

日最低気温の観測史上1位を滋賀県で更新したのは東近江市アメダスだけでした。
日本全国でも12か所だけでした。

特に今年がとびぬけて寒かったわけではありません。

1月26日の最低気温 観測史上1位を更新した地点

2019年と2020年に、雪が降らなかった

2019年と2020年が、たまたま暖かな冬で、雪もまったくと言っていいほど降りませんでした。
2年間も雪が降らないと、人々は彦根が雪国であることを忘れます。

暑さや寒さは当たり前

冬の当たり前の寒さや、夏の当たり前の暑さ、梅雨時期の当たり前の大雨、台風による当たり前の暴風などもお忘れではないでしょうか。

JPweatherの野外活動のすすめ

2022年の大雪や、今回(2023年)の低温で起きた災害を、気象現象のせいにするのは短絡的な考えではないかと思います。経済を優先し、利便性を求め続けると、人や都市は脆弱になるのでしょう。
※JR西日本ではポイントが凍りつき、9時間以上も乗客が列車に閉じ込められました。各地の高速道路で車が長時間立ち往生しました。

JPweatherは、気象の職場で40年近く日本の様々な場所で勤務し、16年以上ライフセーバーとして野外活動の現場に立ってきました。プライベートでのアラスカ旅行ではマイナス50℃の世界も経験し、真夏の灼熱の砂浜が50℃を超えることも体感しています。真冬の日本海で猛吹雪の中、3メートルを超える大波で波乗りをしたこともあります。

気象に関する圧倒的な知識と、さまざまな自然の中での野外体験をもとに、なぜ避けられる災害や事故が起こるかを考え続けています。

これからも、あきらめずに気象情報やその学びを発信し続けます^_^

JPweather.comは、気象庁出身のライフセーバーです。気象や波の専門知識 を生かし、最高品質の天気予報や波情報を提供することで、野外で遊ぶ皆様が笑顔になれるようにサポートします。

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